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2007年9月22日 (土)

今、スウェーデン産ミステリーが旬だ!

■ヘニング・マンケルの「ヴァランダー警部」シリーズ

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■おいしいヴァランダー警部シリーズ
 スウェーデンのミステリーと言えば、先ず頭に浮かぶのが、P・ヴァールー&M・シューヴァル夫妻の「マルティン・ベック」シリーズ。
 スウェーデン社会の変貌を、1年1作10年がかりで描ききったこのシリーズ、第1作「ロゼアンナ」の本邦初訳が1975年だから、なんと30数年の月日が流れた訳です。いやはや!
 そして今、おいしいと評判なのがこの「ヴァランダー警部」シリーズ。妻には引導を渡され、娘との仲もギクシャクとした侘しい一人暮らしの身。加えて、画家である父親との確執や、ラトヴィア人女性バイバへの思慕、更には人を殺めたトラウマから陥る無気力、そして涙。(なんと泣くのです)
後悔、煩悶、忸怩・・・、この悩みっぷりと、犯罪を憎む仕事っぷりの対比がなんともいい味で、この主人公に浸れるんですね。

 1作目の「殺人者の顔」から、「リガの犬たち」「白い雌ライオン」「笑う男」と続き、最新作は上下2巻の「目くらましの道」。いづれも北欧の厳しい風土を背景に据えた読み応えのある快作です。
 ひとつ個人的な好みを言わせてもらうと、あまり重厚長大?に世界を広げず、ヴァランダーが全能になることなく人間臭さを貫き通して欲しい・・・なんてことを思いつつ次回作を心待ちにしている次第です。
<ライター/紀尾井町>

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