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2007年11月21日 (水)

エド・マクベイン87分署シリーズ

■87分署というもうひとつの仲間・・・エド・マクベインの遺したもの

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 この季節になると、<アイソラの街>が恋しくなってくるという、87分署シリーズファンの方も多いのではないだろうか。
1956年の第1作「警官嫌い」から50余年、55作目の「最後の旋律」で、一昨年の作者の死を以って幕を閉じた、世界中のいわゆる警察小説のお手本となった本シリーズ。

 カシャカシャと音を立てるタイプライターがパソコンに変わっても、あの重い卓上の黒電話がケータイに変わっても、走り回る刑事たちは変わらない・・・。
 そこには、東洋風な顔立ちのスティーヴ・キャレラ刑事を筆頭に、ナイフの傷跡で髪の一部が白いコットン・ホース、女性にもてるが何故かいつも不運なバート・クリング、更に、マイヤー・マイヤー、アンディ・パーカー、ハル・ウィルスなどの面々、そしてピーター・バーンズ署長がいる。加えて、彼らを取り巻く女性刑事たち、彼らを翻弄する犯罪者たちがいる。
 エド・マクベインは彼らを、時には主役に、また脇役にと配し、彩り豊かにその人生を編み上げ、まさに三ツ星シェフふう職人技を披露する。もちろん全てが極上とは言い難いが、それはそれ、味付けも一様ではなく、存分に堪能でき、そしてクセになる。

 年に一度の新作刊行が秋口だったこともあり(もしかすると購入したのが秋に多かっただけかも知れないが)、この季節になると浸りたくなるのです、<アイソラの街>に、そして87分署の仲間たちの中に・・・。

 2007.11.21/・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ライター<紀尾井町>

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<エド・マクベイン87分署シリーズ (87th precinct)>
■1950年代~:警官嫌い(1956年)/通り魔/麻薬密売人/ハートの刺青/被害者の顔/殺しの報酬/レディ・キラー/殺意の楔/死が二人を/キングの身代金
■1960年代~:大いなる手がかり/電話魔/死にざまを見ろ/クレアが死んでいる/空白の時/たとえば、愛/10プラス1/斧(おの)/灰色のためらい/人形とキャレラ/八千万の眼/警官(さつ)/ショットガン
■1970年代~:はめ絵/夜と昼/サディーが死んだとき/死んだ耳の男/われらがボス/糧(かて)/血の絆/命果てるまで/死者の夢/カリプソ
■1980年代~:幽霊/熱波/凍った街/稲妻/八頭の黒馬/毒薬/魔術/ララバイ
■1990年代~:晩課/寡婦/キス/悪戯(いたずら)/And All Through The House(未訳)/ロマンス/ノクターン/ビッグ・バッド・シティ
■2000年代~:ラスト・ダンス/マネー、マネー、マネー/でぶのオリーの原稿/歌姫/耳を傾けよ!/最後の旋律(2005年)

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