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2008年1月16日 (水)

このミス4位!摩訶不思議なミステリー短編集「物しか書けなかった物書き」

■「物しか書けなかった物書き」=ロバート・トゥーイ (著), 法月 綸太郎 (編集), 小鷹 信光 (翻訳)/河出書房新社

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ロバート・トゥーイはごく初期の《EQMM》の寄稿者で、“あり得べからざること”についてのミステリ・ストーリーを書いた最も初期の作家のひとりです。 彼の出世作は「おきまりの捜査」(タイトルから想像できるように皮肉な作品でしたが)で、十年ほど前に本誌に発表されました(一九六四年四月号)。  ここにトゥーイ氏の風変わりなもうひとつの作品があります。―――――常軌を逸した、オフビートな。しかし、十分楽しんでいただけると思っています・・・・・・・。 ――エラリイ・クイーン――

■その風変わりな作品が「「物しか書けなかった物書き」
 傑作短編「おきまりの捜査」「階段はこわい」「そこは空気も澄んで」につづく4番手で、最高傑作の呼び声も高い、珍品中の珍品です。
 作者自身を戯画化したとおぼしきアル中の貧乏ライターが、酩酊しながら書いた「物」を現実化してしまう超能力を身につけて・・・・・という発端のメタフィクションで、まさにオフビート(風変わりな?)を絵に描いたような作品です。
 「おれは価値は書けないんだ」という作中の台詞は、苦しまぎれの言い訳かもしれませんが、作者の実感がこもった、深い哲学的考察のように読めます。
 ・・・そして、妻に書いた手紙文がなんと!

 ところで、文でなく絵を描いた「物」を現物と同じ値段で売っている夫婦がネット社会に出現!この作品をヒントにしたわけではないだろうが、何となくオフビートなネットショッピングサイト・・・以下、1 0 0 S H I K I さんの紹介!

■自分達が欲しいものを絵に描くことによって、それを手に入れようとしている『Wants for Sale』
Want for Saleは一風かわったショッピングサイトである。 売り物はこのサイトを運営しているカップルが欲しいものを描いた絵である(なかなかおしゃれ)。  そして売値はその描いてあるものと同じ値段なのだ(iPhoneだったら$430とかそういうことだ)。  つまりこのカップル、自分たちの欲しいものを絵に描いて、その絵を売ることでそれを手に入れる、という試みをしているのだ。  自分たちの才能とインターネットを混ぜ合わせ、現代の錬金術を実現している様が素敵である(絵に描いたものが現実になるのだから)。  しかもよく売れている。いままでにこのカップルはHalo3や、NOBUでのお寿司を手に入れているようだ。彼らの生活が垣間見れるようでなんだかほのぼのしてくる。  →Wants for Saleを見る http://www.wantsforsale.com/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<ライター/鉄仮面>

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受信: 2008年1月16日 (水) 16時44分

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