歴史・人物伝

2008年7月 4日 (金)

幕末の主役、篤姫と小松帯刀!

■NHK大河ドラマ「篤姫」が人気!(6月29日の視聴率24.7%) そのテレビ「篤姫」の時代考証をした原口泉氏の本『龍馬を超えた男、小松帯刀」』/グラフ社/の知られざる幕末ミステリー!

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■篤姫と同時代を生きた“幻の名宰相”
 NHK大河ドラマ『篤姫』の幼なじみとして登場する小松帯刀(肝付尚五郎)の知られざる人物像と業績!
 西郷隆盛、大久保利通、坂本竜馬、徳川慶喜。尊皇と佐幕の壁を超えて、「小松なくば何もできぬ」と言わしめた幕末最大の英傑、小松帯刀。篤姫と同時代を生きた幻の名宰相の知られざる生涯に迫った興味深い歴史人物伝。人物交流も多彩で面白い・・・

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 <本文・はじめに>より 
・・・坂本龍馬と小松帯刀が、実は不思議な運命の糸で結ばれているのです。龍馬は天保6年(1835年)、帯刀と同年の生まれ。二人は同じ時代の空気の中で、まるで引き寄せられるように出会います。
 その出会いとは、神戸にあった勝海舟の海軍塾、神戸海軍操練所が閉鎖され、その塾頭だった龍馬を大坂の薩摩藩邸に引き取ったときでした。
 実は、それ以来、後に海援隊となる亀山社中を作ったのも、薩長同盟のための遊説に路銀を与えて龍馬を送り出したのも、度重なる談合場所に京都の小松邸を提供して「薩長同盟」を実現させたのも、「大政奉還」実現のために、十五代将軍・慶喜にその受け入れを説得したのも帯刀でした。しかし、それを知る人はあまりにも少ないのです。・・・

    ◇

 龍馬などの暗殺、島津斉彬・小松帯刀・徳川家定などの若すぎる病死・・・意外と政争のミステリーが隠されているのかも知れません。大久保・西郷による徳川家に対する財産返納要求及び小御所会議での王政復古の大号令などは、龍馬が生きていたり、小松帯刀の病気療養による離脱がなければどうなっていたか。
 また寺田屋事件に対する決断など島津久光に関連する偏見を正したいと本書で述べています。大河ドラマ「篤姫」でもそうした時代考証の影響が出ているようです。
 薩摩の名奉行「祢寝清雄(ねじめきよお)」(三代後に小松氏に改称/作家・ねじめ正一氏の先祖?)、「平田靱負(ひらたゆきえ)」、「調所広郷(ずしょひろさと)」たちと並ぶ財政・国際派外交担当の名家老としてもっと再評価すべきだと述べています。

   ◇

 寺田屋で襲われた龍馬とお龍は、霧島の温泉などへ療養のため“日本で初めての新婚旅行『龍馬が行く』”に出かけます。そこから二人は高千穂の峰を目指します。高千穂の嶺は標高1574メートル、山頂には、天孫降臨のときニニギノミコトが残したという伝説の「天の逆鉾」が立っています。一説によれば、少なくとも奈良時代からあったものと言われています。
 龍馬・お龍夫妻は、この山頂まで行き、なんと戯れに鉾を引き抜いてしまいました。・・・登っていくと、火山のすり鉢は「下を見るにおそろしきよふ」であり、「やけ土さらさらすこしなきそうになる。五丁ものぼればはきものがきれる」状態・・・。
 この山は筆者が若かった頃、登ったことがある火山なので、その懐かしい情景を思い浮かべてしまいました。天気がよければ、はるか桜島・錦江湾・開聞岳(薩摩富士)などが見えます。
 坂本龍馬も小松帯刀も、この山頂に立って、日本のはるか行く末を思い描き、「天の逆鉾」で日本の方向を変えようとしたのかも知れません。

 この本で人物交流関係、時代背景などを知ると、テレビ「篤姫」もさらに深く楽しめます・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<ライター/鉄仮面>

―――――<関連本>――――――――――――――――――――
★「天璋院篤姫」上・下 :宮尾登美子/[著]/講談社
★「篤姫 前編 」:宮尾 登美子 原作 田渕 久美子 脚本/日本放送出版協会
★「篤姫 わたくしこと一命にかけ 徳川の「家」を守り抜いた女の生涯」:原口泉/著 グラフ社
★「幕末の大奥 天璋院と薩摩藩 」:畑尚子/著 岩波書店
★「NHKその時歴史が動いた コミック版 幕末奔流編」:NHK取材班/編 萩原玲二/[ほか]著 ホーム社

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