映画・テレビ

2008年9月17日 (水)

黒澤映画『夢』(水車小屋の村)ロケ地を旅する

■北アルプスからの湧き水がとうとうと流れる・・・自然の大切さや人生を想うひとときの夢!


 ▲Watermill Village (06:59)

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◆黒澤明『夢』(1990)の「水車のある村」のロケ地・・・長野県安曇野市「大王わさび園」を旅するディレクター
 大王わさび農場(だいおうわさびのうじょう)は長野県安曇野市にあるわさび農場。大王農場、大王わさび園とも呼ばれる。1917年に開場。
 北アルプスからの湧き水を利用した安曇野わさび田湧水群の一角。駐車場の傍に水車小屋があり、小屋の右側に、水車と2本の川がとうとうと流れていました。この水車小屋は、黒澤明監督の映画「夢」の撮影に使われたことでも有名です。当時は3連の水車を作って撮影したといわれます・・・
 「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」「赤冨士」「鬼哭」「水車のある村」の8話からなるオムニバス形式。黒澤明自身が見た夢を元にしています。

■『夢』
 ・・・私(主人公)と老人との会話の物語。自然の大切さや人生を説く。
若い男が静かな、川が流れる村に着く。その村の家や建物は全て、水車が付いている。その旅人は、壊れた水車の歯車を直している賢い老人と出会う。その老人は、この村人たちは、近代技術を拒み、自然を大切にしていると説く。
村人は便利さより精神的な健康を選んでいるということに、旅人は、驚き、この考えに興味をそそられる。この章(そして映画)の最後は、この老人の初恋の人でもあった老婆の葬式の行進が村で行われる。人々は、嘆き悲しむ代わりに、老婆が良い人生を最後まで送った事を喜び祝うのであった。<Wikipediaより>

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2008年7月30日 (水)

ベネチア国際映画祭に日本から3作品

■8月同27日から開幕する第65回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に、注目の3作品(予告編)をちょっと立ち見してみました・・・


 ▲映画 「アキレスと亀」予告 Movie trailer(02:10)

◆ベネチア国際映画祭:宮崎、押井、北野監督がそろい踏み 「金獅子賞」争う<毎日JP2008年7月30日>より
 宮崎駿監督の劇場版アニメ「崖の上のポニョ」(公開中)と押井守監督の「スカイ・クロラ」(8月2日公開)が、8月同27日から開幕する第65回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出されたことが明らかになった。日本の劇場版アニメが同映画祭のコンペティション部門に選ばれるのは初めて。また、北野武監督の最新作「アキレスと亀」(9月公開)も選ばれ、3人の最新作がそろい踏みとなる。

 同映画祭は、カンヌ、ベルリンに並び世界三大映画祭に数えられ、世界最古の歴史を持つ映画祭としても知られている。コンペティション部門は、同映画祭最高賞の「金獅子賞」を選出する。宮崎監督は、04年の第61回で「ハウルの動く城」が同部門で「オゼッラ賞」を受賞し、第62回では、優れた作品を生み出し続けている監督として「栄誉金獅子賞」を贈られている。押井監督は「イノセンス」で04年の第57回カンヌ国際映画祭のオフィシャルコンペティション部門に選ばれている。・・・以下略
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<予告編>

 ▲スカイ・クロラ The Sky Crawlers 予告編(02:15)


 ▲崖の上のポニョ予告(01:26)

★注目は押井監督の「スカイ・クロラ The Sky Crawlers 」。作品が『映画』として認められたということで、望外の喜び」と押井監督は語っている・・・日本映画ガンバレ!
 一方、「韓流“終焉”!? 韓国映画界、上映作の9割が赤字」(夕刊フジ7月29日)という記事もある。
 制作費の半分を主演に払うようなスターありきで、ありきたりのストーリー作品が少なくない。粗製乱造で面白い作品が減っていることが低迷の最大の原因・・・という説もある。
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2008年6月24日 (火)

「ザ・マジックアワー」vs「カンフーパンダ」?

◆三谷監督、PRパブで公開前後に約150媒体に登場!「ザ・マジックアワー」vs「カンフー・パンダ」、クチコミ対決?


 ▲映画 「ザ・マジックアワー」 ② 予告 Movie trailer
■三谷幸喜監督、宣伝しすぎ!?…「ザ・マジックアワー」舞台挨拶
 ・・・ 映画「ザ・マジックアワー」の大ヒット御礼舞台あいさつが2008年6月22日、東京・有楽町の日劇2で行われ、三谷幸喜監督(46)と俳優の佐藤浩市(47)、寺島進(44)が出席した。
 公開16日で動員160万人、興収20億円を突破。三谷監督は21日午後からこの日にかけて都内8か所で舞台あいさつし、「いろんな所で笑顔が見られて、監督みょうりに尽きる。このまま行くと1年で500億。すごいペースです」と満足げにあいさつした。
 三谷監督は公開前後に約150媒体に登場。佐藤は「街では三谷バッシングが出始めて、宣伝過多だなと思います」と毒づきながらも「優しい気持ちで意をくんでほしい」と呼びかけていた。
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◆「カンフー・パンダ」の上映が再開―四川省
 2008年6月22日、中国メディアが伝えるところによると、四川省の芸術家のクレームにより、四川省の全ての映画館で上映が中止されていた「カンフーパンダ」の上映が、22日再開された。
 2008年6月20日中国全土で公開が始まった作品「カンフーパンダ」について、四川省の芸術家の趙半狄(ジャオ・バンディー)氏からクレームが出された。
 クレームの内容は、「カンフーパンダ」は「中国の国宝とカンフーを盗み、中国で儲けようとしている」ことと、問題発言で物議を醸したシャロン・ストーンと同じハリウッド映画であることが問題だとのこと。
 映画館では、「一部の観客より『カンフーパンダ』の内容が不適切であるとの意見があった」として、上映を中止していた。


 ▲Kung Fu Panda Trailer 3 High Quality (01:18)
■2008年7月26日公開予定「カンフー・パンダ」
 スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスが手掛けた、動物たちによるカンフー・アニメーション大作。古くからの予言により、思いがけずにカンフーマスターを目指すことになったパンダの血と汗と涙の修行の日々をユーモアたっぷりに描き出す。声優陣もジャック・ブラック、アンジェリーナ・ジョリー、ジャッキー・チェンと東西のスターが勢ぞろい。個性豊かな面々が繰り広げる華麗なカンフー技と友情の物語は必見。(シネマトゥデイ)
 ◆KUNG FU PANDA - ANGELINA JOLIE SPEAKS (02:41)
 ◆Kung Fu Panda - Trailer (01:22)


 ▲Kung Fu Baby (00:36)

★映画のPRも必死?。三谷監督の150媒体出演はギャグか笑いのネタかもしれません。公開16日で動員160万人、興収20億円、このまま行くと1年で500億?という「ザ・マジックアワー」はまだ観ていませんが、そんなに皆が観ているなら押さえに観ておこう・・・ということになるか。
 それより何故か「カンフー・パンダ」は観てみたいキモチ・・・。YouTubeなどネットを使ったクチコミをもっと活用する方法がありそう。「Kung Fu Baby」などは、1,23万2,759回も閲覧されています・・・
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2008年4月 6日 (日)

チャールトン・ヘストン氏逝去

■映画「ベン・ハー」「猿の惑星」などの米俳優チャールトン・ヘストンさん死去・・・84歳


 ▲A Tribute to Charlton Heston

■映画「ベン・ハー」(1959年)「猿の惑星」(68年)などで知られる米俳優、チャールトン・ヘストンさんが5日、米カリフォルニア州ビバリーヒルズの自宅で死去した。84歳。
 直接の死因は未公表だが、2002年にアルツハイマー病の疑いがあることを自らビデオで告白していた。
 イリノイ州生まれ。「十戒」(56年)、「大いなる西部」(58年)などに出演し、「ベン・ハー」でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。98年には全米ライフル協会の会長に就任し、銃規制に強く反対していた。

 2002年、全米ライフル協会の会長時代に、ドキュメンタリー映画 『ボウリング・フォー・コロンバイン』 の監督マイケル・ムーアからインタビューを受け、コロンバイン高校銃乱射事件直後のコロラド州デンバーでの全米ライフル協会会議について質問された。自身が全米ライフル協会の会員であることを述べてインタビューを始めたムーアに対し、ヘストンは上記会議の開催を批判されていることに気づくと立ち上がって退座した。
 上記のように晩年は保守派層の代表として見られるが、1960年代にはアメリカにおける人種差別に反対し、ワシントン大行進に参加するというリベラル派であった。
 2002年8月に、自分がアルツハイマー病であることを公表し、全米ライフル協会会長を辞任。『MY FATHER』(2003)ではアルツハイマーに苦しみながらも死の天使と恐れられたヨーゼフ・メンゲレを圧倒的な存在感で演じ、好評を得た。
 2008年4月5日夜半過ぎ、自宅にて妻に看取られ死去した。<Wikipediaなどから>
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■主な出演作品
・地上最大のショウ The Greatest Show on Earth (1952)
・十戒 The Ten Commandments(1956年,セシル・B・デミル監督。モーセ役)
・大いなる西部 The Big Country (1958年、ウィリアム・ワイラー監督。牧童頭スティーヴ役)
・ベン・ハー Ben-Hur(1959年、ウィリアム・ワイラー監督。ジュダ=ベン・ハー役)
・エル・シド El Cid(1961年、サミュエル・ブロンストン監督。ロドリゴ・エル・シド役)
・ダイアモンド・ヘッド Diamond Head (1962年、ガイ・グリーン監督)
・北京の55日 55 Days at Peking (1963)
・華麗なる激情 The Agony and the Ecstasy(1965年、キャロル・リード監督。ミケランジェロ役)
・猿の惑星 Planet of the Apes(1968年、フランクリン・J・シャフナー監督。ジョージ・テイラー役)
・ジュリアス・シーザー Julius Caeser(1969年。スチュアート・バージ監督。アントニウス役)
・続・猿の惑星 Beneath the Planet of the Apes (1970)
・地球最後の男オメガマン The Omega Man (1971年、リチャード・マシスン原作、ロバート・ネヴィル役)
・アントニーとクレオパトラ Antony and Cleopatra(1972年、監督・脚本も。マルクス・アントニウス役)
・大地震 Earthquake (1974)
・エアポート'75 Airport 1975(1974年、アラン・マードック役)
・大いなる決闘 The Last Hard Man (1976)
・クライシス2050 SOLAR CRISIS (1990)
・トゥルーライズ True Lies(1994年、ジェームズ・キャメロン監督。スペンサー・トリルビー役)
・ハムレット Hamlet (1996)
・ボウリング・フォー・コロンバイン Bowling for Columbine(2002年。マイケル・ムーア監督)

 ★http://jp.youtube.com/watch?v=LaZzsiVB2Zg Actor Charlton Heston dies
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2008年2月14日 (木)

市川崑逝く(92歳)

■ひとのやらないことをやる・・・多彩な題材、多彩な手法、実験的な映像に挑戦!


 ▲SASAMEYUKI - 1983 preview (1分52秒)

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★「細雪」(1983)

■映画監督の市川崑さんが死去 戦後の日本映画界をリード<産経新聞2月13日>より
 「ビルマの竪琴」「東京オリンピック」などで知られ、戦後の日本映画界をリードしてきた映画監督の市川崑(本名・市川儀一)さんが13日午前1時55分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。92歳だった。

 市川さんは大正4年11月20日、三重県宇治山田市(現伊勢市)で生まれた。幼いころは画家志望だったが、伊丹万作監督の「国士無双」(昭和7年)に感動。映画の世界で働くことを決意する。8年に入社したスタジオでアニメの企画、脚本、作画、撮影などを一人で担当したことがその後の監督生活に大きく役立ったという。
・・・中略
 名作「ビルマの竪琴」(31年)では、水島上等兵の生き方が人々の共感を呼び、60年には再映画化。「29年前には成し得なかった海外ロケとカラーで撮りたい」という市川さんの強い希望があった。同作品でベネチア国際映画祭サン・ジョルジュ賞受賞。米アカデミー賞外国語映画賞候補にもなった。
 大映に転じた30年代も「鍵」(34年)、「黒い十人の女」(36年)など秀作を世に送り、初のドキュメンタリー「東京オリンピック」(40年)で市川の名は日本中に親しまれた。150台のカメラで選手の表情や動作を追い、五輪を人間賛歌ととらえて「記録か芸術か」の論争も巻き起こした。
・・・中略
 90歳を迎えた平成18年には石坂浩二の金田一耕助で再度「犬神家の一族」をリメーク。健在をアピールしていた。
 私生活では、脚本家の和田夏十(本名・市川由美子)さんとおしどり夫婦として有名だったが、和田さんを昭和58年に亡くしていた。ヘビースモークがトレードマークだったが、晩年は「あと1、2本は映画を撮りたいから」とたばこをやめていた。
―――<作品事例>―――――――――――――――――――――――――
The Burmese Harp (1956) by Kon Ichikawa(ビルマの竪琴)5分02秒

東京オリンピック(9分25秒)~開幕までの一部

★喜劇&コメディ(「プーサン」)、時代劇(「忠臣蔵 四十七人の刺客」)、文芸作品(「鍵」)、記録映画(「東京オリンピク」)、テレビ娯楽大作(「木枯らし紋次郎」「犬神家の一族」)まで多くの実験的な作品に先鞭をつけた「名匠」。「ビルマの竪琴」は小さい頃、竹山道雄の原作を読んでから、学校引率で見た覚えがある。
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2008年2月 1日 (金)

生誕100年!黒澤明ブーム再び!

■2008年黒澤明没後10年、2010年生誕100年!『椿三十郎』(森田芳光監督)に続き、5月に樋口真嗣監督の『隠し砦の三悪人』、年末には『用心棒』のリメイク?映画化が予定されている・・・

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■「PLAYBOY」大特集:全38ページ~クロサワ、世界の映画王
 黒澤明がこの世を去ってから早くも10年が経過しようとしている。(中略)
 現代の巨匠コッポラ、ルーカス、スピルバーグ、スコセッシたちは、今でもクロサワへの賛辞、敬意を惜しまない。はたして今後日本に、ここまで世界に通用し崇められる映画監督は現れるのだろうか?
 没後10年を経て、ますます高まる黒澤明の影響力に総力特集で迫る。<編集協力:黒澤プロダクション、植草信和>
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◆[スペシャル・インタビュー]黒澤研究の世界的権威が語る・クロサワ映画の魅力/ドナルド・リチー
◆『七人の侍』の輝き 世界に君臨する巨編/ 植草信和=文
◆影響を与えた作品たち リメイク作品から踏襲作品まで/瀬戸川宗太(映画評論家)=文
◆ 黒澤組の証言=神は細部に宿る/上野 玲(ライター)=文
・マルチカムという手法 ── 撮影・上田正治さん
・執念ともいうべき美学 ── 美術・村木与四郎さん
・語りぐさになる名シーン ── 小道具・神保昭治さん

◆橋本 忍
「『七人の侍』はそれまでの脚本とはスケールが違っていた」
・・・脚本を共同執筆する作業は、まさに書いては捨て、書いては直しての繰り返し。『七人の侍』に至っては、
『侍の一日』と『日本剣豪列伝』という2本の脚本が没になっている。しかし、この没アイデアが、『七人の侍』を下支えして、あれだけ密度の濃いエンターテインメント映画を生み、世界中の映画ファンを熱狂させたのです。

◆野上照代 「いかに黒澤さんが日本文化の紹介に貢献したのか、それをもっと考えてほしい」植草信和=文
・・・野上照代さんは、黒澤明監督作品のスクリプター/黒澤プロダクション・マネージャーとして活躍し、その後も映画界で世界中から尊敬されている存在の大きな女性。
 「女性ヒューマン・ドキュメンタリー」大賞優秀賞を受賞した『父へのレクイエム』が原作の映画『母べぇ』(山田洋次監督/出演:吉永小百合・坂東三津五郎他)が今年08年1月26日から公開中。

◆ハリウッドの子供たち・・・世界の名監督との密接なる交流/矢崎由紀子=文
◆黒澤明を語る=黒澤久雄/「世界の映画作家のほとんどが黒澤明の影響を受けていると思います」
-----ほか
         ◇
■黒澤明最新情報<特集より>
 黒澤ブームが再び起きつつある。昨年9月に放送されたテレビ朝日の『天国と地獄』『生きる』、12月に公開が始まった『椿三十郎』(森田芳光監督)と、続々と発表される黒澤作品のリメイク。今年2008年は、5月に松本潤、長澤まさみ、阿部寛出演、樋口真嗣監督の『隠し砦の三悪人』が公開される。また、年末には、反町隆史主演で『用心棒』の映画化が予定されているという。また、2010年の生誕100年に向けて「AK100 Project」という記念事業も準備されている。
PLAYBOY:Japanese Official Website/PLAYBOY SPECIAL>より
―――<資料>―――――――――――――――――――――――――
<黒澤明作品>YouTubeより
赤ひげ http://jp.youtube.com/watch?v=jYGMMgJmOzM 
影武者 http://jp.youtube.com/watch?v=_8s0ZWYSvdw 
七人の侍(03:54) http://jp.youtube.com/watch?v=vm6Cwofh_y4 
隠し砦の三悪人 http://jp.youtube.com/watch?v=51F3DTDzr1M 
蜘蛛の巣城 http://jp.youtube.com/watch?v=sSllRT8pVBA 

Akira Kurosawa: Influences and Influence Part 1 http://www.youtube.com/watch?v=G1STFM39vJ4 
Akira Kurosawa: Influences and Influence Part 2  http://jp.youtube.com/watch?v=roCxj7777gs 

邦画の天下、1年限り 07年の興行収入、洋画が首位<Asahi.com2008年02月01日>より
 大手映画会社で作る日本映画製作者連盟(映連)は31日、国内で公開した映画の07年の興行成績を発表した。入場料を合計した興行収入(興収)を外国映画(洋画)と日本映画(邦画)で比べると、洋画が全体の52.3%。06年に21年ぶりに邦画が洋画を上回ったが、1年で逆転された。
 【洋画】(1)パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド(109億円)(2)ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(94億円)(3)スパイダーマン3(71.2億円)(4)硫黄島からの手紙(51億円)(5)トランスフォーマー(40.1億円)
 【邦画】(1)HERO(81.5億円)(2)劇場版ポケットモンスター(50.2億円)(3)ALWAYS 続・三丁目の夕日(45.6億円)(4)西遊記(43.7億円)(5)武士の一分(41.1億円)※但し06年12月公開
・・・東宝がヒット作品を独占!強さの秘密はテレビ局との連動にあるという。テレビドラマの映画化、番宣広報などがTV主導の強さの要因・・・。


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2007年12月 5日 (水)

同脚本「椿三十郎」リメイク版

■三船敏郎三十郎と織田祐二三十郎、黒澤明演出と森田芳光演出を比べるのはナンセンス?
 黒澤ファンとしては、気になって観てきました。かって若い頃、三船の「椿三十郎」を知っている年配観客のことば、貫禄がちがうよ・・・。前田有一氏(映画批評家)の超映画批評『椿三十郎』では、35点(100点満点中)でした。
 そこでこれらの映像の一部を「YouTube」でピックアップしてみました。
 私は森田演出・織田三十郎はそれなりに楽しめました。同じ脚本でどうリメイクするのかに興味がありました。
 映画作りマニアや黒澤愛好者は、観ておくべきでしょう。

 
 ▲椿三十郎(予告編)

■同じ脚本 2度おいしい? そのまんまリメーク映画<Asahi.com2007年12月01日>より   黒澤明監督の「椿三十郎」のリメーク版(森田芳光監督)が1日に公開される。過去の映画に、さまざまアイデアを加味して撮り直すリメーク作品は近年ますます多いが、この「椿三十郎」、脚本が黒澤版と同じなのだ。 ・・・中略  脚本は45年前と同じく、黒澤と菊島隆三、小国英雄の3人が共同執筆したもの。ゆえに、話の運びとセリフはほとんど同じ。森田監督は「(黒澤作品は)キャラクターにセリフ、内容すべてが素晴らしく、脚本を変える必要を感じなかった」。それでもリメークを試みる意味を「古典落語やクラシック音楽の名作と同じで、演者や指揮者が異なれば、違うものが味わえるはず。新作で見る若い人に、黒澤作品を知ってもらう機会にもなる」と話す。

 脚本は同じでも長さは黒澤版の約100分から20分延びた。「そこが演出の面白さ。同じ脚本も監督が違うと、こうも異なるということが伝わるといい。延びたのは、セリフの間(ま)を大切にしたり、殺陣をじっくり見せたりした結果」と森田監督。内容が同じなら役者がカギとなる。前作の威圧的なリーダー像を、今作は協調型にした、という。 ・・・略

 ★ところで黒澤・三船の「椿三十郎」は・・・<予告編>

 ▲Tsubaki Sanjûrô 

★ラスト・クライマックスの三船敏郎と仲代達矢の決闘シーン!(森田演出では、なんと・・・)

 ▲Sanjuro - Quick Draw 

★黒澤作品の影響力とは・・・
 ▲Akira Kurosawa: Influences and Influence Part 1

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2007年11月 9日 (金)

昭和30年代を生きてきた

■「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(山崎貴監督)、2007年11月3日(土)封切りの、「風景とモノ」ノスタルジー!


▲ALWAYS続・三丁目の夕日 予告

 昭和レトロブームを巻き起こした前作から4か月後、昭和34年春の東京・夕日町三丁目の人々を描いた続編「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(山崎貴監督)が11月3日(土)、封切られた。
 全国での動員は前作の初日比280%と絶好調スタート。目標動員は1000万人で、興収100億円超のメガヒットも見えてきたという。
      ◇
 映画が始まって突然、あのGODZILLAが東京タワー周辺で暴れまくるシーンにビックリさせられる。東宝映画『ゴジラ』(昭和29年)の特殊技術・円谷英二へのオマージュだろうか。国会議事堂ではなく、前年末に完成した「東京タワー」をへし折ったりして大暴れする。ビル街ではない、大震災後の日本家屋の惨状シーンVFX。
・・・他にVFX、CG、ミニチュアなどを駆使して、都電、東京駅、羽田空港、日本橋、ビジネス特急「こだま」などをリアルに特撮再現する。
      ◇
 またひとつひとつのシーンが昭和2,30年代の邦画を彷彿とさせている。そうした場面をいくつ探せるかも楽しみだ。例えば、日本橋で初恋の人・上川隆也と薬師丸ひろ子が再会する場面は、『君の名は』の氏家真知子(岸恵子)と後宮春樹(佐多啓二)の数寄屋橋のシーンを私は想い出す。前作では、小津安二郎「長屋紳士録」、久松静児「警察日記」、木下恵介「夕焼け雲」、今井正「青い山脈」などのシーンとイメージが重なる場面があるという。気がつかなかった。
 この頃の映画といえば、昭32年には『嵐を呼ぶ男』、『明治天皇と日露大戦争』、『赤同鈴之助』、昭和33年には『月光仮面』、『隠し砦の三悪人』、そして昭和34年に『少年探偵団』、『私は貝になりたい』『社長太平記』、『野火』などがある。
 鈴木(堤真一)が幻視する戦友(福士誠治)とのシーンは、大岡昇平『野火』と重なっているのだろうか。映画マニアにとっても応えられない楽しみ。あの頃、テレビ契約数が約300万台(普及率23.6%)だから、まだ若者には映画が文化・娯楽の中心でマニアが多かったような気がする。
      ◇
 おなじみ昭和30年代のノスタルジックな風物や生活習慣はさらに凝っている。オート三輪はダイハツ・ミゼットか。淳之介(須賀健太)の実父(小日向)が乗り付けてくるのは初代クラウン。さらに車庫にはスバル360なども登場。そして特急「こだま」、羽田空港を飛び立つ「DC・・・機」。ちゃぶ台、真空管ラジオ、搾りハンドル付洗濯機、ブラウン管テレビに、トリスバーのマッチなどなど、プロデューサーも含めたスタッフの“レトローグッズ”を総披露したマニアックな映画の感じも面白い。
 4組の恋のエピソードや人情劇よりも、高度成長期直前、昭和の時代風景とモノ達が主役の映画であり、それらに詰まった“時代のココロ”を投影してみせてくれる。
      ◇
 映画ではタバコ屋さんに貼ってある“手書きニュース”で時代背景を描く。「美智子様 ご懐妊おめでとう・・・」などだ。4月にご成婚、翌年2月に皇太子誕生。オリンピック決定、高速道路法、そしてトランジスタ登場。さらに昭和は翌35年、池田首相の「所得倍増計画」から一直線に“大量消費時代”へと向かって走り始め、バブル崩壊で終わるのでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<ライター/鉄仮面>

――<データ資料>――――――――――――――――――――――――――
★世相・風俗(1959=昭和34年)
○“消費革命”時代-電化製品の売り上げが伸びる。電気釜,テレビ,電気洗濯機などに人気。
○皇太子結婚,パレードをテレビ中継(4.10)。テレビ受信契約が結婚式1週間前に 200万を突破。
○児島明子がミス・ユニバースに選ばれる(7)。
★流行語(1959=昭和34年)
 岩戸景気,消費革命,消費は美徳,ご清潔でご誠実,私の選んだ人を見て下さい,ファニーフェース,アフターサービス,セクシーピンク,トランジスタ・グラマー,春一番,カミナリ族,稲妻族,サッチョン族,三当四落,がめつい,乗車拒否,優マーク,曲り角,ちゃんねえ,タフガイ,カックン,キサッス・キサッス・・・他
★ テレビCM(1959=昭和34年)
・旭化成「カシミロンの歌」
・文明堂「カステラ一番」
・ヤンマーディーゼル「ヤン坊マー坊の歌」
・ダイハツ<ミゼット!言うたった>
・キスミー化粧品「セクシーピンク」
・江崎グリコ・アーモンドグリコ<ひと粒で2度おいしい>・・・他
★話題のテレビ番組(1959=昭和34年)
○初のカラースタジオドラマ-赤い陣羽織(NTV)放送開始(4.15)。
○天皇番組さかん,各社皇太子成婚中継。
○「スター千一夜」放送開始(CX)(3.1 )。
○初の国産カラーテレビ映画「快傑ハリマオ」(NTV)放送開始(4.5 )。
○この他,子供たちには国産テレビ映画では,「月光仮面」「まぼろし探偵」「豹の眼」(ラジオ東京),「風小僧」(NET),「少年ジェット」「鉄腕アトム」(CX),「怪人二十面相」(NTV)などが人気。
○外国テレビ映画激増(ゴールデンに週32本)。
 西部劇-ローハイド(NET)(60分もの),バット・マスターソン(NET),ガンスモーク,大平原(CX)など放送開始。スティーブマックィーンの出世作「拳銃無宿」(CX)(12.6)も放送開始。
ホーム・コメディ-ビーバーちゃん(NTV)(1.7 ),うちのママは世界一(CX)(12.6)など。
○主な外国アニメ-ベティちゃん(NTV),珍犬ハックル(NET),ポパイ(ラジオ東京)など。
★流行歌(1959=昭和34年)
 第1回レコード大賞:水原弘<黒い花びら>/夜霧に消えたチャコ/南国土佐を後にして/人生劇場/東京ナイトクラブ/黒い花びら/黄色いサクランボ/僕は泣いちっち 他
★話題のマンガ(1959=昭和34年)
○少年週刊誌時代が始まる-「週刊少年マガジン」講談社,「週刊少年サンデー」小学館3.17同日創刊。
○「週刊漫画サンデー」8月創刊・・・他

■前作<2006年11月>『ALWAYS 三丁目の夕日」』(山崎貴監督):予告編より

 ▲映画CM 三丁目の夕日

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2007年11月 6日 (火)

韓流役者ソル・ギョング&ソン・ガンホの真骨頂

■韓流スター?否、韓流役者の真骨頂!ソル・ギョング&ソン・ガンホ

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■ちょっと話は古くなるが、「殺人の追憶」と「ペパーミントキャンディ」に韓国映画のチカラを見た方も多かったのではないだろうか。脚本のチカラ、演出のチカラ、俳優のチカラ・・・。そして、見事にそれらが結実した映画のチカラ。
その後の韓流ブームに見られる底の浅い作品群(もちろん全てではないが)にはない骨太な力作である。

 特に役者がいい。俳優というよりも役者。ソン・ガンホとソル・ギョング。ソン・ガンホには「大統領の理髪師」もあり、ソル・ギョングには「オアシス」もある。ワルから市井の善意の人まで。オトコ臭く、一途にして、エネルギッシュ。日本の俳優で言うと、三国連太郎の役者魂に、したたかな若さを加味した感じとでも。演じるのではなく、役を生きる・・・。
 期せずして、この2人の相手役をつとめた女優ムン・ソリ。この人の演技がこれまた特筆もの。「オアシス」における脳性麻痺の女性を、ここまで演じきれる女優は日本にはいないのでは。
 とにもかくにも、ブームに乗らない人の中にこそ光る人がいるもんですね、どの世界にも。

2007.11.06/韓流役者の真骨頂・・・・・・・・・・・・・・ライター<紀尾井町>

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★『殺人の追憶』(2003年)=出演: ソン・ガンホ, キム・サンギョン 監督: ポン・ジュノ
・・・ソン・ガンホ主演による本格サスペンス。86年、ソウル近郊の農村で若い女性の死体が発見される。地元の刑事とソウル市警から派遣されたエリート刑事が捜査に当たるのだが…
★『ペパーミント・キャンディー』(1999年)=出演: キム・ヨジン, ソル・ギョング 監督: イ・チャンドン
・・・イ・チャンドンによる感動ドラマ。自殺を決心した男の人生を、時間を遡りながら描く。主演は『燃ゆる月』のソル・ギョング。
★『大統領の理髪師』(2004年)=出演: ソン・ガンホ, ムン・ソリ 監督: イム・チャンサン
・・・韓国では公開後の1ヵ月で200万人を動員した、『殺人の追憶』のソン・ガンホ主演による感動ドラマ。大統領官邸のある街で、大統領の専属理髪師になってしまった純粋で平凡な男とその家族が、権力争いや時代に流されながらも懸命に生きる姿を描く。
★『オアシス』(2002年)=出演: ソル・ギョング, ムン・ソリ 監督: イ・チャンドン
・・・刑務所を出所したばかりの男と重度脳性麻痺の女。冷淡な社会から疎外された二人の純粋であまりにも美しすぎる恋愛物語。出演はソル・ギョング、ムン・ソリほか

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2007年10月19日 (金)

小津と赤塚に惚れた男たちの本!

■人生いろいろ表現いろいろ!?小津安二郎と赤塚不二夫

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 何のことはない。たまたま二人のことが書かれた本を立て続けに読んだ、その雑感に過ぎません、あらかじめ・・・。

 「小津安二郎先生の思い出」と「赤塚不二夫のことを書いたのだ」の2冊です。
著者はそれぞれに、笠智衆と武居俊樹(赤塚担当の編集者)。

 かたや淡々とジェントルにして思索的。師に対する畏怖のまなざしが切々と感じられ、襟を正す心地。ちなみに、ふたりの年齢差はひとつに過ぎません。
 かたや天真爛漫にして破天荒の極み。ハチャメチャな遊びのエネルギーから、あの強烈な漫画のキャラクターが生み出されます。まさに遊びと仕事の一蓮托生、渾然一体・・・。

 書き手と対象との関係性、生き様、表現世界など、まさに圧倒的に対照的で、そこが実に面白く一気に読めました。
 いずれにしても二冊とも、男が男に惚れ抜いて書かれた本・・・・なのだ!

2007.10.19 「小津&赤塚」・・・・・・・・・・・・・・・・ライター<紀尾井町>

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<参考>小津安二郎『東京物語』&笠智衆:3分
■A scene from Tokyo Story (1953)  "pillow shots"

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<参考>小津安二郎の列車シーン集:10分16秒
■Yasujiro OZU on trains & automobiles "pillow shots"

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