小説

2007年10月12日 (金)

松本清張ミステリー

■もし英語圏の作家だったら・・・?
  清張ミステリーにおける普遍的リアリティ   (2007.10.12「松本清張」)

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 数年前、小倉にある「松本清張記念館」を訪れる機会を得た。
数多くの作品を生み出した書斎の再現や、映画化された作品のポスター展示などがある中で、圧倒的なのは壁面にディスプレイされた著作点数のモノ凄さである。寝食を除き残ったすべての時間を調査執筆に当てても、これだけ書けるものかと呆然と見とれてしまった。
 
 思えば、初めて清張ミステリーを手にしたのはいつの頃だったろうか。
それまでと違い、人間の欲にフォーカスし、動機を重視した、社会性を帯びた作風は、一躍時代を席巻した。
「松本清張は、優れたメンシェン・ケナー(人間通)の作家であった」という一文を何かで読んだことがあるが、まさに言い得ていると思う。

 そして、ふと夢想するのである。
もし彼が、英語圏のミステリー作家だったら・・・と。
 おそらくは世界中に読者を持つ、大ベストセラー作家たり得たのではないかと。
それほどに、清張ミステリーは普遍的リアリティに充ちている、と思う。

 そういえば、つい先日、玉川上水沿いを歩こうと鷹の台駅を降りたその駅前に、清張さんのご子息が経営されている松明堂書店があった。
生前、来店されたこともあるとの由、思わず書棚の前に立ってしまった・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ライター<紀尾井町>

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松本清張記念館  

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2007年7月14日 (土)

『家日和』は立ち読み危険本!

■ほんのちょっと立ち読みで止められなくなる?注目の最初の本!
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★最初の3頁を読んだら、もう止められません!・・・以下最初の数行

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 ピクニック用の折りたたみテーブルが不要になったので、インターネットのオークションで売ることにした。
 四十二歳になる山本紀子(のりこ)には二人の子供がいるが、下の子が中学に上がってからというもの、家族で出かける機会がめっきり減った。この夏はとうとうどこにも行かなかった。・・・・・・

 アッという間に夢中になり、どこにも本が置けなくなります。冒頭の「ネットショッピングにハマる主婦」など、本当に何てことない話が何でこんなに面白いのか!?奥田英朗はどんどん凄くなっている!・・・と書店POP。
 Amazonによる内容紹介では、ネットオークションにはまる専業主婦。会社が倒産し、主夫となる営業マン。夫と妻。ちょっとずれていて、でも愛情がないわけでなく…。ずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。ビター&スウィートな「在宅」小説。 となっている。
 まだ読んでいないので感想は読後後日にするとして、読んだ人の読後書評を参照・・・

 オークション大好き人間としては一つ目の「サニーデイ」が気になり、
この本を手に取りました。
”そうそう!””あるある!”と一人うなずきながら楽しく読みました。
 二つ目の「ここが青山」はちょっと軽いかなというか、
ダンナさんが仕事を辞めて急に”主夫”になって、
あんなに簡単に家事をこなすものでしょうか。
主婦業をなめてもらっては困ります(笑)
「家においでよ」は、女のわたしでもわくわくするお話でした。
こだわりの部屋がだんだんでき上がっていく様子は、
ホントにうまくできていました。
とにかくどの話も柑橘系のさわやかな感じで、
初夏に読みたい本です。
<Amazon ひつじさん (宮城県)>

■私が最初に奥田英朗の本を読んだのは、2003年3月『野球の国』。トホホでワンダフルなプロ野球二軍試合観戦のひとり旅ユーモア短編小説でした。

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